初夏のホタル、夏の川床、秋の紅葉、そして冬の雪化粧。四季折々に違った姿で楽しませてくれる、京都の奥座敷 「貴船」。
そんな貴船の渓谷に鎮座するのが、水の神様をお祀りする「貴船神社」。貴船神社や鞍馬寺周辺には、たくさんのパワースポットがありますから、鞍馬⇔貴船は人気のハイキングコースにもなってますよ。
パワースポットといえば、貴船神社「中宮」通称「結社」もその一つ。京都最強の縁結びのパワースポットとして女子に大人気。京都市街から遠く交通アクセスもよくないため、外国人観光客が少ないのも人気の秘密かも。
今回は、縁結び結社のご紹介と、その他の貴船神社の見どころをご紹介したいと思います。
貴船神社中宮の概要 |
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住所 | 京都府京都市左京区鞍馬貴船町187 |
電話番号 | 075-741-2016(貴船神社本宮) |
参拝時間 | 通常:6:00~18:00 七夕ライトアップ期間:~20:00 紅葉ライトアップ期間:~21:00 雪景色ライトアップ日:~20:00 |
アクセス | 地下鉄烏丸線「国際会館」から50分 「国際会館」→京都バス52鞍馬行→「貴船口」 「貴船口」→京都バス33貴船行→「貴船」 「貴船」→徒歩13分 京阪電車「出町柳」から55分 「出町柳」→叡電鞍馬線→「市原」 「市原」→京都バス52鞍馬行→「貴船口」 「貴船口」→京都バス33貴船行→「貴船」 「貴船」→徒歩13分 |
駐車場 | 本宮駐車場10台・奥宮駐車場15台。(500円) 川沿いに民間駐車場もあり ※いずれもオンシーズンは長時間待つことになります。 |
MAP |
貴船神社の参拝順序
縁結び祈願に訪れる方々は、一目散に結社に向かいたいでしょう。でも、そこは少しガマンしてくださいね。それは貴船神社には正式な参拝順序があるからです。
貴船神社は三つのお宮で構成されています。貴船川の上流にむかって、本宮、中宮(結社)、奥宮と並んでいます。この順番に参拝する人が多いですが、これは間違い。
正式な参拝順序は、本宮→奥宮→中宮(結社)なんです。
この順序で参拝することで、願い事が叶うといわれています。
これを知らないばっかりに「せっかく願い事をしたのに、順序を間違えてたなんて!」と、あとから残念な気持ちになるのはもったいないですから、ご注意下さい!
ということで、三社詣の順番にご紹介しないといけなくなりました。結社まで、しばらくお付き合いくださいませ!
貴船神社本宮
まずは、本宮にご挨拶。お祀りされている神様は高龗神という水の神様です。
高龗神は罔象女神と並んで、水を司る神の代表格です。
龗という難しい字は、雨+口口口+龍で成り立ってます。
口口口は、神様に捧げる供物を入れる容器を表していて、龍神に供物を捧げて雨乞いをする祭祀の姿を現していると考えられています。
ですから、貴船神社には龍神様が祀られているということになりますね。
ここでひとつ、ご提案を。
願い事を書いた結び文を持って、本宮➡奥宮➡中宮(結社)を巡ることになります。それも願いを叶えてもらう作戦の一つではないかと思ったりしますし。。。
では、この本宮周辺にあるパワースポットをご紹介しておきましょう。
日本のルルドの泉? 貴船の神水
貴船神社付近は、あちこちから湧水が湧きだしています。これは本宮前のご神水です。ここで水占いもできます。
実はこの水、万病が治るといわれているフランスの「ルルドの泉」と同じ波動を持つ水だとか、汲み置きした水が一年間ものあいだ変質しなかっただとか、かなりの曰く付きのお水らしいですよ。
フランスのルルドにある洞窟に聖母マリアが降臨した。薪ひろいをしていた少女に「ここの水を飲みなさい」と告げた。その水はあらゆる難病も治す力があるとわかり、カトリック信者の最大の巡礼地となっていきました。
末期ガンや糖尿病が完治したという事例もあるといいます。
無粋な話ですが、研究によると、ルルドの泉の水に含まれる活性水素は体の酸化を防ぐ効果があるのだとか。
貴船のご神水、飲みました。美味しいですよ。ちなみに、持ち帰り用ペットボトルが販売されてました!
貴船神社の象徴 桂の木
幾本もの枝が天に向かって真っすぐにグーンと伸びていき、上の方でブワっと四方八方に枝を伸ばす桂の木です。ご祭神の龍神様のご神気が大地から噴き出して天に向かって昇っていく姿が想像できますよ。パワーを充電しましょう!
でもね。この神秘的でパワフルな雰囲気は、画像ではなかなか伝わらないんだろうと思います。残念ですが。。。
では次は、奥宮に向かいましょう。
貴船神社奥宮
貴船川沿いを歩きます。本宮から奥宮への参道は「恋の道」と呼ばれてます。
それはそれとして、川沿いから眺める景色は、日の光に照らされた緑がキラキラと輝いていて、そして川のせせらぎが耳に心地よく、山から下りてくる空気は清浄で涼やか。ヒーリング効果バッチリですよん。
本宮から奥宮まで20分ぐらいでしょうか。でも、景色を見ながら歩くので、全然苦にならないです。相生の杉、つつみケ岩などの見どころもありますし。
そんなこんなで奥宮に到着です。
龍穴の上に建てられた奥宮
お祀りされているのは「闇龗神」です。本宮の神様「高龗神」とは同じ神様だとのことですが、深く考えないようにします。
そもそもは、こちらが創建の場所。
このお宮の下には龍穴があって、そこに龍神様がいらっしゃると信じられてきました。粘土で蓋をされていて、誰もその龍穴を見たことがないらしいですよ。蓋がされていても、龍穴からパワーがほとばしっているのだとか。
船形石(ふながたいわ)
奥宮前の広場の一角に、石積みで囲われた船のような形をしたものがあります。その名も船形石。
神武天皇の母「玉依比売命」が、難波津から淀川・鴨川・貴船川を黄色の舟に乗って遡り、この地に辿り着いた。その時の「黄色の船」から「黄船」と呼ばれた。そして、その船を石で隠したものが、この「船形石」。
との伝承が神社に伝わっています。
それはちょっといくらなんでも。。。と思いますが、一説には御陵(墳墓)だとも、祭祀場跡だとも云われていて、そちらの方がまだ納得できますね。
連理の杉
これは、杉と楓が合体した珍しい連理の木。
赤の他人同士が出会い、いつしか心を許し合い、そして一つになっていく。
そんな様子を象徴しているようですね。
奥宮の奥にありました。
さあ、本宮で清められ、奥宮でパワーをもらったら、いよいよ中宮です。
中宮(結社)
奥宮から450mほど戻った山肌に見えるのが中宮です。縁結びの神様なので「結社」と呼ばれます。
こちらにお祀りされているのは「磐長姫命」という女神なんですが、この女神、実はとても辛い思いをされた過去があるのです
祭神の磐長姫命とは?
古事記によると、
高天原から降臨した瓊瓊杵尊に、大山津見神が娘の姉妹を妻として献上しました。姉を磐長姫命、妹を木花咲耶姫命といいました。妹の木花咲耶姫命は美しく、姉の磐長姫命はそうではありませんでしたので、瓊瓊杵尊は、美しい妹だけを手許において、姉は父に送り返してしまいました。
それを知った大山津見神は、「磐長姫命」は天孫の寿命は永遠に続くように、木花咲耶姫命は花のように栄えるようにと差し出したものを、これで天孫の命は限りあるものとなったわい」といいました。
日本書紀では、
恥をかかされた磐長姫命は瓊瓊杵尊を恨んで「私が産めば永遠の命が与えられたであろうに、妹の産む子は木の花が儚く散るように命にも限りがあるでしょうよ。」といったと書かれています。
貴船神社の社伝では、
磐長姫は自分を大変恥じて京都の山奥貴船に身を隠し「吾は此処に留まって人々に良縁を授けよう」 と鎮座した
と伝えられています。
自分が良縁に恵まれなかったので、他者の良縁を願う神様になったということですね。
平安時代中期の歌人「和泉式部」は夫の心変わりに思い悩んで参拝し、和歌を捧げて恋を祈ったら夫の心を取り戻すことができたと伝わります。
それ以来貴船神社は恋の宮と称されるようになり、磐長姫命は縁結びの神としてどんどん有名になったのだとか。
今や、貴船神社は出雲大社(島根県)、氣多大社(石川県)と共に日本3大縁結びの1社に数えられるそうですよ。
最後に、結び文で縁を結びましょう
本宮で願い事を書いて持って回った「結び文」を、結社の裏にある結び紐に結び合わせて祈願します。これで願いが叶うといわれてます。
昔は、近くの桂の木に結ぶ風習があったのですが、木が弱ってしまったので、この結び紐が作られたとか。それほど多くの人が祈願する縁結び神社なんですね。
では、神様のご加護とGORIYAKUさんが、
皆さまのもとに舞い降りますように、、、
ありがとうございました。
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