国宝「清水の舞台」で京都の観光スポットの筆頭ともいわれている清水寺。その境内の奥に、京都最古で最強の恋愛パワースポットがあることをご存知でしょうか。
縁結びで有名な出雲大社と同じ大国主命を主祭神としてお祀りしている京都地主神社です。良縁を求めて日本国内からだけでなく世界各地からやってくる参拝者で、狭い境内はいつも大賑わい。
そんな京都地主神社にちりばめられた恋スポットを紹介していきたいと思います。
でもこちら、縁結びだけでなく縁切りパワーもかなりのものとか。。。そのあたりも少しだけ。。。
京都地主神社の概要 |
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住所 | 京都市東山区清水一丁目316 |
電話番号 | 075-541-2097 |
参拝時間 | 9:00~17:00 清水寺の拝観料400円が必要 |
アクセス | 清水道バス停から徒歩10分 五条坂バス停から徒歩10分 |
MAP |
いざ京都地主神社へ
京都地主神社は清水寺の境内にありますので、まずは清水寺をめざしましょう。五条坂もしくは清水道のバス停を降りて、坂道を登っていくことになります。参道にはお店が立ち並んでいるので、寄り道しながら登っていくといいですよ。
10分ほどで清水寺の山門に到着。本堂を目指して奥へ奥へ。本堂前で拝観料を納めて入山します。400円也。
本堂の前面は、かの有名な国宝「清水の舞台」です。せっかくですから舞台からの雄大な景観をしばらく楽しみましょう。
そして舞台を横切って反対側に降り立つと、すぐ左側に鳥居が見えます。ちょうど本堂の裏山にあたります。
ちょうど本堂の裏山。まるで本堂を見下ろしているようですね。
京都地主神社の見どころ
手水舎:罪や穢れを祓い清めましょう
神域に入ったら、まずは手水でお清めです。人は生活の中で知らず知らずのうちに罪や穢れが身に付いてしまううもの。神様は、これらの穢れを嫌います。穢れたままではお願いをかなえて頂けないかもです。。。
でも安心。地主神社の手水舎には、罪や穢れを祓ってくれる専門の神様が祀られていますから。
- 祓戸大神は、身に付いた罪や穢れを洗い流してくれる神様。
- 乙羽竜神は、水の神様。浄化のお力があるとか。
並ぶ柄杓には、良縁、安産、安全、厄除、開運、恋、勝、合格の文字が。これも珍しいですね。
その横にも神様が祀られていました。
良縁大国:良縁成就の神様
手水盤の左に祀られているのが良縁大国様。
良縁大国は、縁結びの神様として有名な大国主命の良縁成就バージョンです。
良縁バージョン?なにそれ?と思いますよね。
よく言われているのは、、、
- 恋愛成就とは、恋人のいない人が恋人に出会うため
- 良縁成就とは、結婚相手と出会うため
- 縁結びとは、今のパートナーとの絆を強く結ぶため
京都地主神社では、、、
- 恋愛成就とは、恋人のいない人が恋人に出会うためのお願い
- 良縁成就とは、結婚相手と出会うためのお願い
- 縁結びとは、男女の縁だけじゃなく全ての縁を結んでいただく
契り糸とは
良縁大国様の周りに結んである紅白の飾り糸です。祈願の方法はというと、、、
祓戸大神様で厄除開運と活力アップ
拝殿の横に、またしても祓戸大神様がいらっしゃいます。祓戸大神様は、四柱の神様たちの総称で、
- 瀬織津姫命は、川の上流の激しい流れで穢れなどを洗い流してくださる神様
- 速開都姫命は、河口あたりの海の底で穢れなどを飲み込んでくれる神様
- 気吹戸主命は、飲み込んだ罪や穢れを根の国に息吹を放つ神様
- 速佐須良姫命は、根の国も持ち込まれた罪や穢れをさすらって消してくれる神様
というように、役割分担されています。
立てられている白いフリフリするやつは、自分でお祓いをするための幣(ぬさ)です。
本殿にお祀りされている神様
本殿には、縁結びの神様として有名な大国主命を中心に、素戔嗚命、奇稲田姫命、足摩乳命、手摩乳命の5柱の神様が祀られています。さらに相殿には、大田大神、乙羽竜神、思兼大神もお祀りされています。
もちろんメインは大国主命。
大国主命は、素戔嗚尊の子、素戔嗚尊の娘婿、素戔嗚尊の何代かの子孫など、いろんな伝承がありますが、国造りを行った(日本列島に秩序を作った)神様です。
大国主命がお祀りされている出雲大社には、日本国中の神様が一年に一度集まって大集会を行います。その会議の目的は縁結び。大国主命の主催で、誰と誰を結び付けるかが決定されるそうです。
だから縁結びの神といわれているんですね。
また、国造りの過程で(各地を征服していく過程で)多くの妃を持ち、多くの子孫を残したことから、子孫繁栄の神様としても有名です。
その他の神様を簡単にご紹介すると、
- 素戔嗚尊は、大国主命の父神として祀られています。厄除け・疫病除けの神様です。
- 奇稲田姫命は、素戔嗚尊の正妻。大国主命の母神として祀られています。
- 足摩乳命は、奇稲田姫命の父神。
- 手摩乳命は、奇稲田姫命の母神。
八岐大蛇の生贄になりかけていた奇稲田姫命、それを嘆いていた父母、そこに現れた素戔嗚尊。八岐大蛇を退治して奇稲田姫命を妻として迎え大国主命が産まれた、、、という筋書きです。
相殿の神様は、
- 大田大神・・・芸能と長寿の神様としてお祀りされています。
- 乙羽竜神・・・旅行安全・交通安全の神様としてお祀りされています。
- 思兼大神・・・知恵と学問の神様です。
二拝二拍手一拝。さあ、思いっきりお願いしましょう!
恋占いの石
思いっきりお願いしたら、そのお願いが叶うかどうかを占ってみませんか?
境内に二つの石が置かれてあります。その距離、およそ10m。
目をつぶって、二つの石の間を歩いて占います。
一回目のトライで歩けたら、願いはすぐに叶います。
何回かトライして辿り着いた人は、ちょっと叶うのが遅れます。
友達の手を借りて辿り着くことができた人は、恋愛も誰かの手助けをもらって成就するでしょう。
どうなっても、願いは叶うという結果になるのが、優しいと思いません?
ここでちょっと、京都地主神社の歴史について
分析の結果、この恋占いの石は縄文時代のものであることが判明しています。
だからといって、地主神社が縄文時代からあるという結論にはならないいですが、伝承によると神武天皇による建国以前から祭祀が行われていたといわれています。弥生時代でしょうか。
とっても古いんですね。
本来、地主神社とは、その土地の神様をお祀りした神社という意味です。ですから、地主神社と名の付く神社は全国各地にあります。
なので、こちらの京都地主神社も、最初はこの地域の地主神を祀る神社だったと考えられます。それがいつしか大国主命を祀るようになったと。
私は、乙羽竜神が地主神なんじゃないかと思ってます。音羽の滝がありますし、、、
撫で大国さん
最後にご紹介するのが、撫で大国さん。
こちらの社には知恵・勝運・芸能の神様「大田大神様」が祀られているのですが、その左手前にいらっしゃる小さな大国様の方が有名。
この大国様を撫でると、いろんなご利益がいただけるといわれています。撫でる場所によって頂けるご利益が違うので、願いを受け止めてもらえる場所を撫でましょう。
- 小槌・・・良縁・開運・厄除け
- 福袋・・・金運・商売繁盛
- あたま・・・受験必勝・成績向上
- 手・・・勝運・芸事上達
- おなか・・・安産・子宝
- 足・・・旅行安全・交通安全
- 米俵・・・出世・土地守護・家内安全・夫婦円満
病気回復を願う場合は、その場所を撫でましょう。
おかげ明神で悪縁を断つ!
どんな願いでも、ひとつだけなら必ず叶えて下さるという神様が「おかげ明神」です。
おかげ明神の後ろに一本の杉の木があります。その杉は「いのり杉」と呼ばれていますが、昔は「のろい杉」と呼ばれていたとのこと。
江戸時代に丑の刻参りに使われた杉だとかで、藁人形を五寸釘で打ち付けた跡が、生々しく残っています。
好きな人を恋敵から引き離して自分のところに引き戻したい、、、もっというと、恋敵を呪い殺す、、、好きな人までも、、、
男女平等ではなかった時代、女性はこっそりと祈り呪うことしかできませんでした。そんな切実な願いや怨念が、いっぱい詰まった杉なのです。
ですから、悪縁を断ち良縁を結ぶご利益があるといわれています。
心してお参りしてくださいませ。
清水の舞台と音羽の滝
地主神社への参拝を終えたら、石段をお降りて音羽の滝に向かいましょう。
清水寺の名称は、清らかな水が滾々と湧出てくるからだとか。
ご覧のように、湧水は3筋に分かれて落ちてきます。それぞれにご利益があるそうで、
- 向かって右側・・・延命長寿
- 中央・・・恋愛成就・縁結び
- 向かって左側・・・学業授受
こちらにも、縁結びのパワースポットがありました。
普通だと、柄杓ですくって飲むことができるのですが、参拝当日はコロナ禍ということで飲むことは出来ませんでした。。。残念です。。。
見上げると、清水の舞台が、、、これが900年近く前に造られたかと思うと、人間の力ってスゴイって思います。
では、神様のご加護とGORIYAKUさんが、
皆さまのもとに舞い降りますように、、、
ありがとうございました。
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