京都の子宝・安産の守護神「梅宮大社」にある「またげ石」とは?

京都市右京区に鎮座する梅宮大社(うめのみやたいしゃ)は、子宝・安産祈願で全国的に知られる由緒ある神社です。

延喜式神名帳に名を連ねる式内社であり、名神大社、さらに二十二社の一社にも数えられた歴史ある古社として、多くの人々の信仰を集めてきました。

特に「またげ石」は子授けのご利益で有名で、子宝を願うご夫婦が全国から訪れます。

また、酒造の祖神を祀ることから、酒造関係者の信仰も篤い神社です。

境内では梅をはじめ、桜、つつじ、花菖蒲、かきつばた、紫陽花、紅葉など四季折々の美しい景色も楽しめます。

嵐山からも近く、観光とあわせて参拝するのもおすすめです。

目次

梅宮大社について

梅宮大社の歴史

社伝によれば、

奈良時代に橘氏の祖・県犬養三千代(橘三千代)が山城国相楽郡井手庄に創建したのが始まりと伝えられています。

その後、奈良へ遷され、さらに平安時代初めに嵯峨天皇の皇后・橘嘉智子(檀林皇后)によって現在の地へ遷座されました。

橘氏ゆかりの神社として発展し、平安時代には皇室から篤く崇敬されるようになります。

橘氏とは、、、

飛鳥時代末期、女官であった県犬養三千代(あがたいぬかいのみちよ)が、元明天皇から「橘宿禰(たちばなのすくね)」の姓を賜ったことが始まりです。源氏・平氏・藤原氏と並び、「源平藤橘(げんぺいとうきつ)」として日本の代表的な4つの姓(四姓)の一つに数えられています。

梅宮大社の御祭神

本殿には四柱の神々が祀られています。

酒解神(さかとけのかみ)
一般的に大山祇神おおやまづみのかみと習合され、酒造の守護神として信仰されています。

酒解子神(さかとけこのかみ)
木花咲耶姫命このはなさくやひめのみことに比定される神で、安産・子授けの神として有名です。

大若子神(おおわくこのかみ)
瓊々杵尊ににぎのみことに比定される神です。

小若子神(こわくこのかみ)
彦火火出見尊ひこほほでみのみことに比定されています。

相殿には次の四柱の神々が祀られています。

橘清友公(たちばなきともこう)

橘嘉智子(たちばなかちこ)=檀林皇后

嵯峨天皇(さがてんのう)

仁明天皇(にんみょうてんのう)

梅宮大社のご利益

子宝・安産のご利益

梅宮大社が子宝・安産の神社として知られる理由は、日本神話に由来します。

木花咲耶姫命は瓊々杵尊との間に子を宿した際、不義を疑われました。そこで「もし天孫の子であれば無事に生まれる」と誓い、自ら産屋に火を放ち、その炎の中で彦火火出見尊を無事出産したと伝えられています。

この神話から安産の神として信仰されるようになりました。

さらに、橘嘉智子皇后(檀林皇后)も梅宮大社へ祈願した後に仁明天皇を授かったと伝わり、子授け・安産の霊験が広く知られるようになります。

酒造の神としての信仰

酒解神は酒造りの祖神としても崇敬されています。

神話では、

大山祇神が孫の誕生を祝い、日本最古の酒ともいわれる「天甜酒(あまのたむざけ)」を醸して神々に献じた

と伝えられています。

この伝承から、全国の酒蔵や酒造関係者が酒造繁栄を願って参拝しています。

学業・芸能のご利益

相殿には嵯峨天皇や橘嘉智子、仁明天皇、橘清友公が祀られています。

橘氏は教育の発展にも尽力した一族として知られ、日本初期の学校創設にも関わりました。

また、仁明天皇は雅楽との縁が深いことから、学業成就だけでなく音楽・芸能上達を願う参拝者も訪れています。

梅宮大社を参拝

駐車場情報

大鳥居の足元に参拝者専用の無料駐車場があります。駐車所周辺の道路は狭いので運転には注意が必要かも、、、

隋身門(楼門)

境内入口には堂々とした楼門が建っています。

文政13年(1830年)に再建されたもので、「随身門」とも呼ばれています。

左右には門を守護する豊磐間戸命とよいわまどのみこと奇磐間戸命くしいわまどのみことが祀られ、酒造の神社らしく多くの酒樽が奉納されています。

社標には「日本第一 酒造之神 安産守護神」と刻まれ、その歴史と誇りを感じさせます。

拝殿

現在の拝殿は文政11年(1828年)に再建されたもの。

舞殿形式の立派な建物で、朝廷から厚く崇敬された歴史を今に伝えています。

本殿(拝所より)

参拝者は瑞垣の中門前に設けられた拝所から参拝します。

静かな境内です。二拝二拍手一拝の作法により心静かにお参りしましょう。

若宮社

本殿東側には若宮社があります。

祭神は橘諸兄公(たちばなのもろえこう)

皇族から臣籍降下し橘氏を継いだ人物で、生前に正一位を授かった最初の人物としても知られています。

そのため、出世運向上の神様として信仰されています。

護王社

境内には護王社も鎮座しています。

御祭神は橘氏公公(たちばなうじきみこう)と橘逸勢公(たちばなはやなりこう)。

日本初期の学校「橘学館院」の創設に尽力した人物として知られ、学問の神として信仰されています。

受験や資格試験を控えた方にもおすすめの摂社です。

子宝祈願で有名な「またげ石」

梅宮大社を代表する信仰が「またげ石」です。

社伝では、橘嘉智子皇后が子宝を願ってこの石を跨いだところ、ほどなく仁明天皇を授かったと伝えられています。

現在でも夫婦で子授け祈願を受けると、この石を跨ぐ神事を受けることができます。

子宝を願う多くの夫婦が全国から訪れる、梅宮大社を代表する見どころです。

まとめ

梅宮大社は、子宝・安産のご利益で全国的に知られる京都屈指の古社です。

酒造の神としての信仰はもちろん、学業成就や音楽・芸能上達など、多彩なご利益を授かれる神社として親しまれています。

四季折々の美しい花々が彩る境内も魅力のひとつ。

嵐山観光と合わせて訪れ、歴史と自然が調和する静かな社で心穏やかな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

神様のご加護とGORIYAKUさんが、
皆さまのもとに舞い降りますように、、、


最後までお読みいただきありがとうございました。

梅宮大社のアクセス
住所 京都府京都市右京区梅津フケノ川町30
電話番号 075-461-0005
参拝時間 9:00~17:00
アクセス 阪急嵐山線「松尾大社」徒歩15分
駐車場 あり(無料)
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