釆女神社|奈良の猿沢池の畔に鎮座する釆女神社は縁結びのご利益あり!

奈良の猿沢の池。奈良観光で必ず一度は訪れたことがあるんじゃないでしょうか。上の画像にある「猿沢の池越しに見る興福寺の五重塔」は、まさにThis is the NARAという景観。

そんな奈良観光を代表する猿沢の池の畔に、一つの小さなお社があるのをご存知でしょうか。

そこが、今回訪れる「釆女神社」。

とっても悲しい一人の女性のお話が伝わる小さな小さなお社で、その悲しいお話とは逆に「縁結び」のご利益が頂けると、今では女性に大人気のスポットになっています。

また、中秋の名月の夜に行われる「釆女祭」はとっても幻想的なお祭りで、多くの見物客が訪れる一大イベントとなってます。そちらもご紹介いたしましょう!

釆女神社の概要
住所 〒630-8218 奈良県奈良市樽井町
電話番号 0742-22-7788(春日大社)
参拝時間 日祝・正月三が日:12:30~17:00
  ※急に休む日もあるようです。
釆女祭の日:10:00~20:00
アクセス 近鉄奈良線「近鉄奈良駅」地上出口から徒歩5分
駐車場 無し! 
MAP
目次

釆女神社の営業日

もしもあなたが釆女神社に参拝して縁結びを祈願したいと思ったなら、絶対に注意しないといけないことが一つだけあります。

それは、釆女神社「日曜と祝祭日の午後しか開いてない」ということです。

釆女神社は春日大社の境外末社なんですが、社務所の運営は氏子さんたちで行われているんですよね。

氏子さんたちは一般の方々ですから、平日はお商売やお仕事で忙しいんですよ。土曜日は買い物とかで忙しいし。

ってなわけで、日祝祭日の午後だけの営業なんです。

土曜日に行って「開いてない!」となることが多いと聞きますので、くれぐれもご注意あれ!

ツイッターで、臨時休業や臨時営業の情報を発信しているみたいですが、100%かどうかは、、、

釆女神社で縁結び祈願

悲しい釆女伝説

釆女神社は鳥居に背を向けて立っている珍しい神社です。

なぜこんなことになっているかというと、、、

大和物語に、、、

奈良時代のこと。さる天皇の寵愛を受けた一人の釆女がおりました。

ところが、次第に天皇の関心はその釆女から離れて行ってしまいました。

そのことを憂いた釆女は、猿沢の池に身を投げて自ら命を絶ってしまいました。

人々は釆女の霊を慰めるために神社を建ててお祀りしましたところ、、、

釆女の霊は、自分が身を投げた猿沢の池を見るのがイヤで、猿沢の池に向いていた社を一夜のうちに後ろ向きに変えてしまいました。

とあります。これが、釆女神社にまつわる悲しいお話であり、鳥居に背を向けて立っている理由です。

そして釆女命は縁結びの神様となった

そして、祭神の采女命は「世の中の女性を、私と同じような悲しい目に合わせたくない」と思い、「えんむすび」の神様になったといわれています。

この釆女命の「私と同じような悲しい目に合わせたくない」という気持ちは、貴船神社の結社ゆいのやしろにお祀りされている「磐長姫命」と同じですね。

釆女祭で縁結び

釆女祭りって?

花扇をのせ、雅楽が演奏される龍頭船

奈良の夏の終わりを彩る釆女祭は、ここ釆女神社の例祭。毎年、中秋の日(旧暦の8月15日)に行われます。

夕方ごろから、長さ2メールを越える大きな花扇を乗せた車が奈良の街を練り歩き、夜になると龍頭船に載せられて、猿沢の池を周遊したのち、池の中央で入水されます。この花扇が釆女命へのお供え物なんですね。

この儀式の時、龍頭船と鷁首船が池の2周します。龍頭船には南都楽所の楽師たちが乗り込んで雅楽を演奏、鷁首船には釆女に扮した女性が乗り込んで、お祭りに華やかさを添えます。

美しい女性達を乗せた、華やかな鷁首船

ライトアップされた2艘の船が、ドライアイスで白いスモークを出しながらゆっくりと進む姿は、まるで雲の上をすべるように進む神様の船のようで、とても雅で幻想的。

一度見たら忘れられませんよ。

釆女祭絵馬

これは、釆女祭開催期間だけの特別な絵馬です。

もちろん、お祭り期間以外でも社務所が営業している日時であれば通常の絵馬がいただけます。

糸占い

同じく、釆女祭の時だけ授与される「糸占い」。

占いの方法は、

  1. 釆女祭の期間中に釆女神社に参拝する。
  2. 釆女神社の社務所で糸占いを頂く。(200円)
  3. 中秋の日の夜、部屋の電気を消す
  4. カーテンを開けて月の光が入るようにしておく
  5. 月の光だけで、糸占いの糸を針穴に通す

針穴に通すことが出来れば願いは叶うとされてます。

中秋の日にしかできない占いですが、挑戦してみます?

では、神様のご加護とGORIYAKUさんが、
皆さまのもとに舞い降りますように、、、
ありがとうございました。

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